地下水バイパス 地下水くみあげ 福島
福島第一原子力発電所で増え続ける汚染水の量を減らすため、東京電力や国が対策の柱としている「地下水バイパス」で、地下水のくみ上げ作業が9日から始まりました。
現場には、福島第一原発の廃炉に向けた作業を監視する、福島県と専門家などによる協議会のメンバーが訪れ、状況を確認しました。
福島第一原発の「地下水バイパス」は、汚染水の発生量を減らすため、原発の山側で汚染前の地下水をくみ上げてから、海に放出する計画です。
国や東京電力は、漁業者や地元の理解が得られたとして、9日午前、12か所の井戸から、地下水をポンプでくみ上げる作業を始めました。
現場には、福島県と地元自治体、それに専門家で構成する廃炉監視協議会のメンバーが訪れ、地下水をくみ上げている井戸や、貯水タンクを見て回りました。
東京電力は今後、1週間程度で数百トンの地下水をくみ上げて、敷地内の別の場所にあるタンクに一時的に保管したあと、1か月程度かけて水質を詳しく分析することにしています。
そして、第三者機関も含めた分析の結果、水質に問題がなければ、来月にも、初めて海に放出される見通しです。
視察した廃炉監視協議会メンバーからは▼くみ上げた地下水の水質のチェックに、第三者機関がどう関わるか尋ねる質問や▼飲料水として利用することだけを想定した放射性物質の基準だけでなく、海産物への影響なども調査するべきだといった意見が出されていました。
視察のあと、福島県原子力安全対策課の渡辺仁課長は「安全性の確保が最重要の課題なので、第三者機関のチェックや、国とも協力したモニタリングなどを通じて、水質のチェックに万全を期したい」と話していました。
04月09日 19時30分